SV-98 model 1A,1A2 のパワーアップについて これまでCPU換装が困難とされていたSV-98 model 1A 及び 1A2 の 強化に着手、とりあえず成功したので報告します。 私はこれまで、1A2 をMPEGキャプチャ専用マシンとして使っていましたが、 RAMが32MBに増設してある点と、HDD を 7200回転の物に換装した以外、 Pentium120MHz+内蔵シーバスロジックGD5430 が何とも言えぬ苦痛を 与えてくれたので、今回の強化点は、以下の2項目に絞りました。 1.MPEG再生にはMMX命令に対応したCPUが好ましい。 2.DirectDrawオーバーレイを快適に行いたい。 さて、各項目の説明に移りますが、 まず1.については以前お伝えした通り、P55Cでは起動不可、AMD K6 ファミリーを装備する際、メルコN下駄シリーズは不可、MTSA-M1Tのみ 使用可ということでしたが、今回新たに、以下の下駄の対応が確認 されました。 PowerLeap PL-J98 Plus! I・Oデータ PK-686P125の下駄 #いずれも、K6/233,旧コアのK6-2/350 で動作確認。K6-IIIは不明。 なお、この機械は PC-9821Xt シリーズと同じ筐体を使用しており、 そのためCPUソケットからHDDベイまでの空間が狭く、デュアルボルテージ CPUであるK6-2はPL-J98を使用しない限り、A20下駄+電圧降下下駄の 2段重ねは物理的に出来ません。普段ならためらいなく金具を切断 する処ですが、作業時間との兼合いも有り・・・ 搭載する下駄は PK-686下駄1つに絞り、CPUは、ほぼシングルボルテージ とおぼしき AMD K6/233(IO3.3V/Core3.2Vですから) と、背の低い 冷却ファンを装備する事で作業を開始しました。 なお、今回のターゲットは 1A の方です。というのも、K6/233 は P54Cの 1.5倍設定が 3.5倍設定に置き換えられており、また、 電圧降下下駄を挟む事無く確実にx3.5動作する事が実験により明らかに なっているからです。ですので、換装後は、60x3.5 の 210MHzで動作 する事になります。 CPUの換装は無事終了しました。 しかし、Windows95 の起動中に 保護エラーが出て止まります。 とおもったんですが、どうやら NEC98 にK6ファミリーを載せた場合、 MSDOS.SYS内に LOGO=0 として起動時のロゴ画面をカットする必要が あるのを忘れていただけで、適用すると無事動作しました。 さて、次は Windowアクセラレータの搭載です。 幸い手元に Savage4ProPlus搭載ボードが余っていたので、これを 搭載しました。無事映りました。ただ、SV-98シリーズにはRGB-IN コネクタが無いので、何とかする必要が有ります。 以上で今回の作業は終了しました。 パフォーマンスですが、MPEG再生時、少しギクシャクしますが、 体感速度は数倍になりました。 これで内蔵HDDがWide-SCSIだったらと思いますが、それは2台目以降の SV/3を投入してからにしようと思います。シングルCPUでブン回すか(笑)